DIY初心者がまず疑問に思うことって「何が必要なのだろう」とか、「材料はどうやって繋げるのだろう」とか、「どんな工具があればうまくDIYできるだろう」といったことだと思います。
このブログで紹介している初心者でもカンタンなベッドづくり製作本でも、最低、インパクトドライバーは用意してもらうように推奨しています。
ただ、ベッドなどの大物の製作となると、材料カットはホームセンターにお任せ、仕上げはサンドペーパーで危ないところだけ、くらいにしないと初心者のDIYとしては道具のコストでハードルが高くなってしまいます。(私も初のベッドDIYではそうでした)。
でもちょっとDIY慣れしてくると、インパクトドライバー以外にも、電動道具が欲しくなってきます。
とはいえ、DIY初心者の方は
・頻繁に使うかわからない工具類にお金を多くはかけられない
・どこのメーカーのどんな機能が必要かわからない
・まずは体験してから考えたい
と思っているでしょう。私は初心者の時そうでした。複数の有名メーカーがいて、多くの商品が発売されている。しかも、同一種の工具で何パターンも商品がでている。
何が良いのか、どれが自分に合う工具なのかわからない。
使ってみないと良さはわからないけど、簡単に買える値段ではないので凄く悩みますよね。
今回はDIY初心者で今から楽しいDIYライフを送りたい初心者でも使いやすく、色々な種類の工具を1台で実現できる『ブラックアンドデッカー社製マルチツール』を使ってみたいと思います。
木工DIYではどんな作業が必要か?
はじめに、DIYや木工をするのであれば、材料への加工の種類を知っておきましょう。
測定 ➡ 材料の長さ、幅、高さ、直角、角度を測ります。
必要な工具:物差し、メジャー、スコヤ etc...
墨付け ➡ カットや穴開け、繋ぎ目などの目印をつけます。
鉛筆やシャーペンで線を引くだけではなく、「切れ目」を入れる場合もあります。
必要な工具:鉛筆、シャーペン、シラガキ etc...
切断 ➡ 材料をカットして想定の長さや幅にします。
必要な工具:カッター、はさみ、のこぎり、電動のこぎり etc...
穴開け ➡ 材料に穴を開けてビスを打ち込んだり、ホゾ穴をあけたりします。
必要な工具:きり、ドリル、のみ etc...
切削 ➡ 材料を削って表面を滑らかにしたり、角を丸めたりします。
必要な工具:サンドペーパー、かんな、サンダー、グラインダー、トリマー etc...
固定 ➡ 材料をビスで繋ぎ合わせたり、動かないように固定したりします。
必要な工具:ドライバー、インパクト、バイス、クランプ etc...
その他 掃除用のほうきや塗装用の刷毛、ハンマー、ボンド、雑巾などが必要な場合もあります。
ざっとあげるだけでもこれほどの工具があり、必要なモノだけでも集めるのは大変な作業です。また、コストとしても一つ一つが安いわけではないので、費用がかかります。
家庭でのDIYで必要な工具は何か?
では実際に必要な工具とはなんでしょうか?
綺麗に作品を作りたい場合はそれぞれの工具に役割があるので、機能に合わせて取り揃える必要がありますが、DIYであればさほど気にしなくてもいいでしょう。
最低限、必要な道具は下記です。
・採寸用のメジャー
・材料カット用のノコギリ
・材料を繋ぐビスを打ち込むドライバー
・バリや角を取るヤスリ
・採寸用のメジャー
採寸といえば言わずと知れたメジャーですね。スケールとも言います。
100円ショップでも購入可能。精度は低いですがメジャーがあれば十分です。
線を引く鉛筆も用意しましょう。
・カット用のノコギリ
単純な直線カットはできるだけホームセンターに任せた方が、精度が高く、キレイにカットしてくれます。
私の個人的意見としては、初心者は手動のノコギリで時間をかけたり、電動のこぎりでケガのリスクを負うくらいなら、カット代は多少かかりますがホームセンターに任せた方が良いかと思います。
ただし、ちょっとした寸法の調整や、作りながら設計を変えたい場合などに、自分で電動ノコギリが使いこなせればデザインの幅も広がることは間違いありません。
・ビスを打つドライバー
これはもう絶対電動のものを用意しましょう!インパクトドライバーが値段が張るなら、数千円で買える電動ドライバーでもだいたいの用途には対応できます。
ドライバーを使って手作業でビスを打ち込むのは、ものすごく大変な作業です。ましてや、ベッドづくりなどの大物を手掛けたら終わりません。
また、ビスを手で打ち込む際は下穴といって ビスが綺麗に入るガイドとして穴を開ける必要がありますが、手での穴開けも非常に大変。安くてもいいので電動を用意しましょう。ホームセンターでレンタルもできます。
・仕上げ用のヤスリ
一般的にはサンドペーパーという紙やすりで角を取ったり、表面を削ったりします。
仕上げの肌触りが良く、角がない安全な作品になるので絶対に行いましょう。
サンドペーパーなら100円ショップでもお安く入手できます。
以上、最低限、メジャー、ノコギリ、ドライバー、ヤスリがあれば、DIYや木工で作品を作ることができます。
ブラックアンドデッカー社のマルチツールは何ができる?
上記の用途はもちろん手作業でもある程度は可能です。
が、DIYでもある程度効率的に作業を進めるなら、「電動工具」は絶対必要です。
ハッキリ言って、電動工具を一度使うと、その便利さと効率の良さに感動します。
とはいえ、DIYでも必要な電動工具をすべて揃えるとしたら、ヘタをすると10万円近くかかってしまいます。
いくら何でも初心者にはハードルが高いですね。
そこで、一つの解決策として1台で何役もこなせる、ブラックアンドデッカー社製の『マルチツール』を使ってみましょう。
まずブラックアンドデッカーって聞いたことないけどなんなの?と思われる方も多いでしょうから、少しだけ説明します。
ブラックアンドデッカーはアメリカの電動工具メーカーで創業100年以上の歴史を誇る、世界の工具シェアもNo.1の会社です。
ちなみに名前の由来は創業者のS・ダンカン・ブラック氏とアロンゾ・G・デッカー氏が由来。(参考:Wikipedia「ブラック・アンド・デッカー」より)
工具といえば日本ではマキタが有名ですが、ブラックアンドデッカーは世界的に有名な企業で、製品の性能を見ても不安はありません。
今回紹介するマルチツールエボプラスは廉価で、大企業ならではの価格設定ですね。
ブラックアンドデッカーのマルチツールは、ヘッドを替えるだけで様々な電動工具に変身します。
廉価版のベーシックでは、「ドリルドライバー」「ジグソー」「サンダー」に対応、
高機能版のエキスパートでは上に加えて、「インパクトドライバー」「丸ノコ」も使えます。
※本日の紹介では「ジグソー」のヘッドは使っていません。
では、セット内容を見ていきましょう。
(上記のAmazon商品リンクのセット内容と異なる場合があります。)
② インパクトドライバー用ヘッド
③ ドリルドライバー用ヘッド
④ サンダー用ヘッド
⑤ 丸ノコ用ヘッド
⑥ ビット11種(写真にはドライバービット×1、ドリルビット×2がありません)
⑦ サンダー用ペーパー
⑧ バッテリー 1.5Ah ×2個
⑨ 充電器
⑩ 専用バック
すごくないですか?上記のセットで工具4種類に匹敵する能力を持っているんです。
しかもヘッドを買い増やせば、機能の拡張もできるという優れもの。このマルチツールがあればなんと1台でDIYも木工もできちゃうってことです。
しかも、先ほどお伝えした実際に必要な工具の機能が全て入っています!
早速使ってみましょう。
ドリルドライバー
ドリルは、先端のビットを取り替えて穴の径を替えることができます。安くてもパワーが無いのでは意味がありません。
ビスの下穴くらいであれば、当たり前に掘れますね。
では、10㎜の穴はどうでしょう?
さらに大きめの35㎜丁番用の穴あけ。
もちろん刃が良ければ掘れて当たり前ですが、それでもこのパワーは凄いです!
インパクトドライバー
インパクトのパワーも全く問題なし!赤色の矢印にビスを打ちます。
2×4材同士を繋げるのも簡単にできます。ビス頭を2×4材の面より下にしっかり打ち込むのも手間いらず。
あわせて読みたい
初心者にもおススメの格安インパクトドライバー6選!
丸ノコ
黄色の枠で囲んだ部分はノコの刃を替える時に使います。ここを抑えながら刃表面のフランジ(出っ張り部分)を回しましょう。
赤枠で囲んだ部分は丸ノコを稼働する時に上(写真では左)にあげます。上にあげながらスイッチを入れないと丸ノコが回転しないようになっています。安全装置ですね。
刃は回転してしまうので、このストッパーで抑えておかないと空回りして刃を取り替えることができないので注意。
早速2×4材を切っていきます。
定規をあてることで真直ぐ切れます。写真では撮影の都合上、手を離していますが、切る際は定規をしっかり押さえて丸ノコを真直ぐ押します。
まっすぐ切れました、、、が、、、
丸ノコの刃の出ている部分が
約21mmで2x4材の厚みが
約38mmなので、1回ではカットできません。
ちょっと入りの位置がずれて線が出てしまいましたが、綺麗に切ることができました。
1x4材は厚さが19mmくらいなので、1回で切ることができます。
サンダー
最後にサンダーです。マジックテープになっている部分に専用のサンドペーパーを貼ります。
角を丸めるのも表面を滑らかにするのも簡単にできます。
↓サンダー後↓
サンダーの部分が三角形だから曲線部分や細い穴にもヤスリかけができます。
ブラックアンドデッカー社のマルチツールのまとめ
メリット
・ヘッドを付け替えるだけで機能が変わる。
・ヘッドを買い増やせば、機能拡張の幅がかなり広い。
・普通に工具を買い揃えるより、遥かに安い。
・充電式のため、どこでも使える。
・軽くて女性でも使いやすい。
機能に関しては先ほどお伝えした通りです。
さらにすごいのが機能を拡張できる点。公式サイトを見るとマルチツール用のヘッドを売っているのですが、数が凄い!
・ガーデンエボ
・空気入れ
・トリマー
・ハサミヘッド
・マルチツール
・マルチノコギリ
なんとトリマーまでこれで出来ちゃう!
本当にマルチツールでなんでもできるようになりますね。
また、「ドリル」「インパクト」「丸ノコ」「サンダー」「バッテリー2個」を買い揃えるとすると、マキタなら8万円、ハイコーキなら4.5万円、リョービなら5万円かかります。
ブラックアンドデッカーならジグソー付きのエキスパートでも3万円ちょっと!
※Amazonの価格は変動します。
コストパフォーマンスにも優れています。
では
デメリットはなんでしょうか?一つ、確実に言えるのは「丸ノコの性能に限界がある」という点です。
「丸ノコ」は丸ノコで使えますし、小さくて安全なのですが、どうしても厚みのある木材を取り扱うとなるとこれだけでは厳しいというのが正直なところです。
厚さが20mm程度のものまでしか1回でカットできない、というのは非常に用途が限られるといえます。
とはいえ、とりあえず電動工具を一通りそろえたい!置き場所がないのでかさばるのは避けたい!という方には非常にオススメの選択肢です。
インパクトもドリルもサンダーもこれ一台で十分対応可能!
多機能すぎてDIYが楽しくなること間違いなしです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
マルチツールがあればベッドづくりも格段に効率が上がります!
ツールを買ってベッドを作っても、それなりの木製のベッドを買うより安くできると思います。ぜひベッドづくりもご検討ください!
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